バングラデシュ人はアーリア民族、ドラビダタミル民族とならぶインド三大民族の一つである、ベンガル民族の人々です。
太古よりインド東地区、ベンガル地方に根付いていた民族です。

インドのウェストベンガル州にも同じベンガル語を話す、ベンガル民族が居住しており、

合わせると3億人に上る世界でも有数の巨大人口を誇る民族です。

インド東部に位置するベンガル地区は、ガンジス川の河口に広がる黄金のベンガルと呼ばれる世界有数の肥沃な大地が広がっています。

バングラデシュ人は古来よりこの地で稲、芋、野菜等を作ってきました。
いまだに3億人の人口の半分以上は農業に従事しているといわれ、非常にまじめでこつこつと作業をこなすことができる、非常に温和で仲間・助け合いを大切にする農耕民族です。

ドバイやアブダビ、カタール、サウジアラビア等オイルマネーで非常に反映した中東諸国において、

あの砂漠の灼熱の環境の中で高層ビルを建て続けてきたのは、このバングラデシュ人たちです。

暑さと乾燥の環境下、重い建設資材を運び組み上げ続けられたのは、昔から農業で培った我慢強さ、精神力、体力を持ち合わせたバングラデシュ人だけでした。中東・欧米の建設会社から高く評価され、建設人材として雇用され続けました。

最近はバングラデシュ国内で縫製業務に多くの人材が従事しています。

非常に仕事が細かく根気とまじめさと器用さが求められる仕事ですが、

その実績と品質が認められ、

最近ではZARA, H&M, walmart, GAP そして日本のユニクロ等多くのアパレル大手が縫製工場を中国からバングラデシュに移してきています。

また欧米先進国では、そのまじめさとホスピタリティが評価され、ホテル・レストランや食品工場等で、料理・シェフとして多くのバングラデシュ人が雇用されています。

多くの大変な調理業務を下ごしらえからしっかり確実に行うバングラデシュ人への評価は高く、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、そして中東諸国から採用オファーが多く来ています。最近では日本でも実習生や留学生に対する同様の要望が出てきています

バングラデシュ人は元々イギリスを宗主国とし、現在もコモンウェルズの一つに数えられる国です。

そのため母国ベンガル語の他に、学校教育は英語で行われており、インド人と同様英語が堪能な民族です。

バングラデシュ人はインド人と同様に理数系の能力が高い民族です。

世界的に有名なベンガル人も数多くいます。

ノーベル経済学賞を取ったアマルティアセン、

物理学者　チャンドラボーズ

ヘッドフォン会社BOSEのアマルボーズ

最近では

Youtube創業者のジョードカリム、

カーンアカデミー創業者のサルマンカーン

ノーベル平和賞を取ったモハメドユヌス博士などが特に有名です。

このような非常に有能でまじめで人口も多く世界でも活躍するバングラデシュ人ですが、

非常に日本に対して好意的な民族です。

過去からの貧困時代に様々な経済援助を日本がしてきたということもありますが、

これまでの日本のビジネスマン、日本のJICAの人たちとの交流の中で、日本人の紳士的な態度、プロフェッショナリズム、能力の高さ、そしてやさしさに感銘を受けてきたということも言われています。