GRAによる入国前の送出人材選定と教育サービス

~入国前から始まる確かな品質と安心のサポート~

 

 

私たち送り出し機関は、単に人材を集めて日本へ送り出すだけの機関ではありません。技能実習制度における「送り出し機関」とは、母国において人材育成、選抜、教育、書類手続き、メンタルケアなど、実習生を成功へ導くための多岐にわたる支援を行うプロフェッショナル組織です。入国前の準備の質こそが、実習生の日本での定着率、技能習得の成果、そして監理団体・受入企業様のご満足につながります。

ここでは、私たち送り出し機関が入国前に提供しているサポート業務を、具体的に、そして監理団体・受入企業様へのアピールを込めてご紹介いたします。


1. 人材募集と厳正な選抜

1)多様な募集チャネル

私たちは母国全土にネットワークを持ち、都市部から地方まで、幅広い層に求人情報を届けています。以下のような手法を駆使しています。

  • 地方自治体や職業訓練校との提携
  • 大学や専門学校での説明会開催
  • SNSWeb媒体を活用した告知
  • 地方新聞やラジオでの求人告知
  • 家族を通じた口コミの活用

日本への憧れや将来のキャリア形成を望む若者をターゲットに募集を行い、応募者の数だけでなく質の確保に努めています。


2)厳正な選抜プロセス

送り出し機関として最も重要なのは「選抜の質」です。選抜が甘いと、失踪リスクや職場トラブルの原因となります。私たちは以下のプロセスで人材を厳しく絞り込んでいます。

書類審査

  • 学歴、職歴、家族構成を詳細に確認
  • 前職での勤務態度や評価を調査
  • 健康診断結果のチェック

適性検査

  • 日本語習得力の基礎テスト
  • 簡易的な数学や論理力テスト
  • 性格診断テスト

面接(母国語および日本語)

  • 志望動機の確認
  • 家族の理解度や支援体制の確認
  • 日本での生活への適応力を評価
  • 表情や態度、礼儀作法の確認

家庭訪問調査

家庭環境を訪問調査することで、家族の理解度や経済状況、本人の生活態度を確認します。家族が制度への理解を深めているかどうかは、失踪防止のための極めて重要なポイントです。


3)企業様ごとのニーズ対応

受入企業様や監理団体様には、求める人物像にそれぞれ特徴があります。

  • 男性・女性どちらを希望か
  • 年齢の希望
  • 職種経験者か未経験者か
  • 日本語のレベル
  • 体力や性格

当機関ではこうした細かなニーズをヒアリングし、最適な候補者を選抜します。単なる人数の確保ではなく、企業様の現場で活躍できる人材の供給を最重要視しています。


2. 日本語教育と生活教育

1)入国前講習の徹底

送り出し機関の最大の役割の一つが、日本語教育と生活教育です。入国前研修を徹底することで、入国後のスムーズな実習開始を実現します。

日本語教育

  • 文字の読み書き
  • 簡単な会話表現
  • 挨拶・敬語
  • 職場用語(建設業なら工具名など)
  • 数字や単位(測定器具の読み方など)

私たちは、日本語教育の指導経験豊富な教師陣を揃え、現場で本当に使える実践的な日本語を教えています。また、映像教材やeラーニングも活用し、理解度を個別に把握しています。


生活教育

母国とは異なる日本の生活習慣を理解させることが極めて重要です。例えば:

  • ゴミの分別方法
  • 家電製品の使い方
  • 公共交通機関の利用
  • 防災の基礎知識
  • 病院の受診方法
  • 交通ルール
  • スーパーや銀行の利用方法

こうした知識を身に付けさせることで、受入企業様の現場や生活指導員様の負担を大きく減らすことが可能です。


2)訓練期間の標準

送り出し機関の多くは、以下の基準で教育を行っています。

  • 期間:36か月
  • 時間数:160時間以上(日本の法令上の最低基準)
  • 平均:168時間授業

ただし、当機関では受入企業様のご要望に応じ、より長期の研修や専門分野に特化した教育を提供することも可能です。


3. 技能実習制度の正確な理解教育

送り出し機関は、技能実習制度そのものを教育する義務があります。実習生に以下を徹底的に教えています。

  • 技能実習制度の趣旨
  • 日本での法的保護(労基法、最低賃金など)
  • 権利と義務
  • 契約書の意味
  • 労働災害時の手続き
  • 監理団体、送り出し機関の役割

「制度を理解しないまま来日させる」ことが失踪リスクの大きな要因です。当機関では母国語で分かりやすく制度を教え、トラブル防止に努めています。


4. 健康管理と適性確認

1)健康診断の実施

受入企業様に安心していただくため、入国前に以下の健康診断を実施しています。

  • 血液検査
  • X線検査
  • 肝炎検査
  • 結核検査
  • 妊娠検査(女性のみ)
  • 心電図検査
  • 視力、聴力検査

すべての診断結果は正確に日本側へ報告し、企業様が安心して受け入れられるようにしています。


2)心理面の適性確認

当機関では、実習生候補者の心理的な安定性も非常に重視しています。以下を確認しています。

  • ストレス耐性
  • 他者との協調性
  • 日本で長期間生活する意欲
  • 家族からの支援の有無

心理的適性の確認を怠ると、入国後の早期帰国や失踪に直結します。私たちは実習生一人ひとりの性格や特性を熟知し、適材適所を実現します。


5. 書類作成・手続き代行

送り出し機関は、入国前に大量の書類作成を正確に行う責任を担っています。

  • 技能実習計画の作成協力
  • 在留資格認定証明書交付申請書類の作成
  • 住民票の取得に必要な書類準備
  • 労働契約書(母国語版)の作成
  • 健康診断書の日本語翻訳
  • その他必要書類の翻訳

当機関では、日本の法務省、入国在留管理庁の最新の書類フォーマットに精通しており、監理団体様、受入企業様からの修正依頼にも即応可能です。


6. 家族への説明会・同意取得

1)家族説明会の開催

技能実習生の失踪防止の鍵は、実習生本人だけでなく家族の理解にあります。当機関は必ず家族説明会を実施し、以下を説明しています。

  • 技能実習制度の仕組み
  • 実習期間中の生活
  • 送金計画
  • トラブル時の連絡体制
  • 日本での法的保護

2)家族の同意取得

入国前に家族の同意書を必ず取得しています。家族が制度を理解し、応援しているかどうかは極めて重要です。特に女性実習生の場合、家族の理解がなければ途中帰国のリスクが高まるため、細心の注意を払っています。


7. 精神面のケア

入国前から精神面のケアを行うことは、入国後の安定につながります。当機関では以下を実施しています。

  • 定期カウンセリング
  • 小グループでの悩み共有会
  • 帰国後の将来設計支援

「母国に残した家族への不安」「日本語習得の焦り」「外国で暮らす怖さ」など、実習生が抱える不安は多岐にわたります。入国前からケアを行うことで、来日後の順応が格段に早まります。


8. 模擬面接・企業様向け面接準備

1)模擬面接の実施

当機関では、受入企業様が行う面接を想定した訓練を繰り返し実施しています。

  • 自己紹介練習
  • 質疑応答の訓練
  • 職種に応じた専門用語の習得
  • 表情や態度の改善指導

受入企業様から「面接の時にしっかり受け答えができた」「印象が良かった」と高く評価されています。


2)オンライン面接支援

コロナ禍以降、オンライン面接が急増しました。当機関は次のサポートを提供しています。

  • 高速インターネット環境の整備
  • Webカメラ・マイクの貸出
  • 日本語通訳者の同席
  • 面接マナーの事前指導

9. 職種別専門教育

受入企業様の職種に応じた専門教育も、当機関の強みです。

例)建設業の場合

  • 工具名称・使用法
  • 足場組立の基礎知識
  • 安全衛生法規の説明
  • 現場での声掛け訓練

現場で即戦力となるようにカリキュラムを組んでおり、監理団体様からも非常に高い評価をいただいています。


送り出し機関としての誇り

私たちは、単なる送り出しではなく、入国前から始まる人づくりのプロフェッショナルです。入国前の支援の質が、実習生の人生を変え、監理団体・受入企業様の業務のスムーズさ、ひいては日本の産業を支えることにつながります。

入国前の日本語教育で受入後の教育負担を大幅に削減
精緻な選抜で定着率向上と失踪防止を実現
家族への理解浸透でトラブルを未然に防止
法令遵守の徹底で監理団体様の信頼確保
受入企業様の現場に最適な人材の供給

送り出し機関は、単なる人材供給業者ではありません。私たちは日本と母国をつなぐ架け橋であり、監理団体様、受入企業様にとってかけがえのないパートナーです。これからも日本での実習成功に向け、入国前から徹底した支援を提供し続けることをお約束いたします。